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生かされている

最近は暗いうちに起きだしてハルッカ♪と歩いています。

月がまだ西の空に浮かんでいるような時間です。

それでも、すでに新聞受けには朝刊が差さっています。

ハルッカ♪が排便を済ませて家に帰ってくる頃、それでも朝日はまだ登っていません。

昨日、朝日を待ちながら歩いているとき。。。

「生かされている」という言葉が浮かびました。

この「生かされている」という実感は私の憧れ、待望していたことです。


死を意識するようになって、これまで絵本にしか夢中になれなかった私が、

病気を治したい一心でたくさんの本を読むようになりました。

その中には、余命わずかと自覚した方の生還の記録があります。

そういうリアルな記録は、私の心を強くしてくれました。

それから、死んでいておかしくないという事故から奇跡的に助かった知人の話。

奇跡の生還を経験した人達が共通して「自分は、生かされていると感じた」と言っています。

私も奇跡の生還を熱望しています。


熱望のあまり、生還した方々の真似をして

憧れの「生かされている」を私も実感したことにしようとしているのか。。。


私が感じた「生かされている」は、これまで聞いてきた憧れの「生かされている」と

ちょっとニュアンスが違いました。

憧れの「生かされている」は、特別な人が特別な能力をこの世に必要とされているので、

あるいは、その存在がこの世がうまく動くために必要なため。。。、

まぁ、とにかく神様のどこまでも正しいジャッジで

この世に必要だから「生かしましょう」と、その人を選び、生かす。

それを感じた人が「自分は生かされている」と言う。選ばれない人は「生かされない」。

私も選ばれて生かされたいから、憧れになりました。


ところが私が昨日感じた「生かされている」は、待望していた憧れのそれではありませんでした。

完璧に防寒して一生懸命歩いてきても、寒さは厳しく、手も顔も冷えきっていて、

待ち遠しい朝日はまだ来ない。

そんなときに「生かされている」という気持ちになったのです。

「生きる」ことを「させられている」という感覚です。

死なせてはもらえない。生まれてきたからには、生きる以外のことはさせません。と神様に決められたような。

強制というか、使命というか。自分の死は、私の思うようにはできないのだと。


ちょっと私は自分の潜在意識に近づいたような気がしました。

憧れの「生かされている」ではなかったけれど、

私の中に湧いてきた「生かされている」という感覚は、信頼できる。

いつか、「もう生かされない」と感じる日が来るだろう。それは誰にでも来る。

私は、いま生きることをさせられている。

その苦行の中で、自分が自由に選んで色々やっている。


昨日は、ルカの命日だった。

ハルッカ♪との散歩はルカ達のお墓がある場所。

お墓参りをした後に、こんな感覚がやってきたのだった。
by dog_god | 2012-02-11 11:27 | こころ
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