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二刀流の楽しい縫い目「孤高の狼犬」

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今年は「見せる縫い目」にこだわってきましたが、入院中に少し進化しました。

二刀流ならぬ、ニ針流。

2本の針にそれぞれ違う色の糸を通して2本の針で同時に縫い進めます。

すると、糸の色が私の好きな配分で縫い目になります。

たとえば一本針だと、

~黄・黄・黄・黄・黄・黄~(ここで糸を変える)~茶・茶・茶・茶・茶・茶~

というふうに色の束と束で見えていたのが

黄・黄・茶・黄・茶・茶とか、黄・茶・黄・茶・黄・茶・黄・茶とか

好きなリズムで縫い進められ、縫い目の色の見え方や、

運針の素朴な足跡も面白くなりました。


縫いながら好みの縫い目を探っているのでときどき三針流になったりもしています。


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縫いながら思いついたことをやってみる。

気分が変わる。

糸と針と色とで遊ぶように縫っていく。

私が悩んだり、楽しんだりした一針一針がちゃんと見えていく。

ミシンで縫ってしまえば早いのに。。。と思っていた「作業」に

表情が現れてきました。


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作品と一緒に生きている。。。大袈裟かもしれないけど、そんな気分。

入院中にもこの方法でチクチク始めていたのが「孤高の狼犬」。

顔ができました。

延期中の個展のために作っています。

まだ、日程が決まりませんが、来年早めにやりたいです。

決まったらぜひ本物を見にきてくださーい^^
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by dog_god | 2009-12-30 10:37 | 只今制作中

生還して。

e0113673_2031682.jpgICUで目が覚めると、そこにはハルッカぐるみが。
柔らかいもの、なじみ深いもの。。。ああ還ったんだなぁと思い、可能な動きで肌を寄せました。
時計を見ると19:10でした。
麻酔から目覚めると同時に、鼻や口の管が抜かれたり、新たに入れられたりして、それがとても苦しかった。
とにかく、鼻の管だけは抜いて欲しくて、自分的には臨終まぎわの気分で「鼻の管を抜いてください!」と
強く訴えました。それが術後はじめて発した言葉。
「これは抜けないんです。明日まで我慢して。」と看護師さん。
でも、主治医が「無理にしていなくてもいい。」とのことで、しばらくして抜いていただきました。
体じゅうチューブだらけで、どこも動かせそうにありませんでしたが、
鼻の管が抜けただけで、「これで生きられる」と思いました。
それからは順調に回復し、翌日から管は一本ずつ外れていきました。

e0113673_2035191.jpgそれでも、お腹の中から外に腸の傷からの排液を出しているドレーンの生々しさと点滴には
泣かされました。
私は右腕の機能が弱いため、右の血管は全く使えませんでした。
左腕も血管が細くて、なかなか針が刺せないため、看護師さんたちは、はなっから諦めて医師を伴って
点滴に来るのですが、先生でもうまくいかず、採血まで含めると、手の甲、足の甲、そけい部の
血管まで使いました。もう刺せるところがないくらい。
利き手の甲に針が刺さっているので、何をするのも不便でしたが、今思うと、私は寝てただけだったよなぁ。
ご飯も5日間は何にも食べなかったし。
最後に抜けたのはお腹のドレーン。お腹の奥までつながったチューブをぬぅ~っと抜き出して、
抜いた跡には当然穴が空いているのですが、ガーゼをテープで留めるだけ。
そのころには他の手術痕も(全部で5つ)恐る恐るみていたのですが、
どの傷にも薄いテープが貼ってあるだけです。縫っていないので抜糸もなし。

治癒力を信頼すればこれでいいのかもしれません。
退院して三日。テープは貼ったまま、傷は塞がる一方みたいです。すごい再生力。トカゲだ。。。

手術中には想定外のことも起こり、先生を悩ませたようですが、最終的にはうまくいき、
心配された縫合不全もなく本日に至っています。ありがたいです。


e0113673_2044827.jpg今日はクリスマス。
無事に退院してきましたが、当初は私もまだ病院に居るはずでした。
がんセンターには、終末期を過ごしている患者さんや、副作用に苦しむ患者さん、
小さな子供の患者さんも、また、患者さんのご家族も居て、それぞれの命と向き合っています。

入院中のある日、私の目の前で声をあげて泣き崩れる女性が居ました。
ココはがん病棟、、、事情はなんとなく想像でき、何かできることはないか?
ただ、触れるだけでも。。。と立ち止まりましたが、その思いを推し量るには
私では足りないと、結局何もできず
ただ祈りながら後ろ髪をひかれる思いで立ち去りました。

きっと、今日だってあそこで泣いている人がいます。
きっと、あそこだけでない。
それを忘れないように、祈りたいと思います。

今、助かっている私が、そうでない人々に祈ることが、なんともいえなく理不尽なような残酷なような
申し訳ないに近い気持ち。でも、やっぱり祈ることしかできません。
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by dog_god | 2009-12-25 20:15 | 健康

手術台で。

e0113673_2222654.jpg手術前日まで、いや手術台に上るまで、私は落ち着いていました。

どうしてだろうか?と思うと、こんなときだからか、ずーっと昔のことが急に蘇ってきます。

生まれたときに不自由なところがあり、他の子達と違っていた私は、この手術どころではない

緊張の場面にたくさん出くわしました。

対処の仕方がわからなかった幼児時代は、びぇ~んびぇ~んと泣き、

泣いても逃げられないことがわかってしまった頃には、手にいっぱい汗をかきながらも

平然をよそおいました。幼心に恥をかき、傷つき、自分を恨んだこともありました。

さすがに年齢を重ね、自分の障害を「人と違う」というふうに思わぬほどに慣れてしまうと、

隠そうとしないし、緊張もあまりしなくなってきました。


緊張も恐怖も、最小限感じればよいという機能が体内に出来てしまったように、平常心です。

ちなみに、友人宅で、Wii fitをやらせてもらった時に、「座禅」と「腹式呼吸」だけはプロ級でした^^v

e0113673_22223797.jpg8年前、東京での手術のときはストレッチャーで運ばれて行ったのですが、今回、手術室へは、

自分の足で歩いていき、手術台へも自分で上がりました。

この方がいいですね。

手術台の上で見た時計は14:10でした。

手術室で迎えて下さった方の一人がすっご~く福顔の方で、まさに意識が遠のいていくときに

その福顔が目の前にアップになり、「大丈夫ですよ」とニッコリ。

私は麻酔薬に溶けていきながら、。。。。適材適所。。。。と思っていたのでした。
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by dog_god | 2009-12-24 22:28 | 健康

ウチです。

本日無事に退院してまいりました!

ご心配くださった皆様、お祈りくださった皆様、本当にありがとうございました。

ここまで経過は順調です。

手術で摘出した部分の細胞の検査結果が出るのを待ち、通院し、

その後の治療が決まっていきます。

一度がんになってしまうと、必ず5年は経過観察らしいです。

その間は、転移、再発の悪夢に縛られたりするそうですが、

自分の何が「がん」だったのか、これまでの生活や考え方の習慣をちゃんと見直し、

改めていかなくちゃいけないなと思います。



そして、やっぱり苦しさの中で私の支えであった「犬のぬいぐるみを作ること」。

これは、以降、がんに侵されることのないように、身体とともに大切にしていかなくちゃ。

と思っています。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。


本日のところは、取り急ぎ退院のお知らせまで。

病院で考えたこと、仕事をしながら追って書いていきたいと思います。
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by dog_god | 2009-12-22 19:28 | 健康

管ゼロ!

昨日の晩、一週間ぶりに点滴が外れ、本日はついに、手術した腸の吻合部分のところからお腹の外へと繋がるチューブが最後に外れました。全ての管がとれたぁ〜。
なんという自由!
まだ、お腹に穴が空いてるみたいだけど、(恐いから見れない)シャワー浴も出来て、歩行も体ひとつで、できるでぇ!

手術直後の全身チューブ、あれは忘れまい。
これから死ぬまでの間に、あの、身動きとれまへん状態には、もう二度となりたくないな。
見えないチューブに繋がれるのも嫌だ。

今夜からは宇宙にたくさんの管を伸ばして、ドックンドックンとエネルギーを注いでもらおう。

たぶん、あさってには退院出来ると思います。
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by dog_god | 2009-12-20 21:29 | 健康

決して…

遊んでなんか居ません。
携帯からブログ書くと
なぜかいつもカテゴリが「遊ぶ」になってしまい、まぬけ。

まだまだ体じゅうチューブで繋がれているので、遊ぶなんてとんでもない!
でも、治ってライブに行ったり、犬を飼ったり、というイメージだけはいっぱいしてます。
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by dog_god | 2009-12-17 09:52 | 健康

観察、観察。

入院してから、いったい何人の人と接し、お世話になったんだろう。

しかし、こちらはほぼ寝ていてただの受け身。そしてあちこち神経が冴えています。意識朦朧の時ですら、何か冴えてくるものがあって。
すると、接する人の仕事っぷりの差が瞬間に歴然と見えてしまうんですね。職場の人間関係までも。
特に心の中は透けて見えるようです。仕事に現れてきます。しっかりやってるように見せている人より、無器用でも、思いやりの心が溢れている人の看護は嬉しいものです。たとえちょっとぐらい痛い思いをさせられても後からじんわり癒されてくる。。。


エンジェルカードを引くと、、、
全ての人はけなげで未熟な学習者。経験による学びを楽しみましょう。
寛容でありましょう。

と教えてくれました。
そうそう、私も先生も看護師さんも、みんな朝から晩まで病気によっていろいろ学んでいるんだな。

がんってありがたい病気だな。こうやって、どんどん治っていく…
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by dog_god | 2009-12-17 09:44 | 健康

順調です!

みなさん、こんばんは。
病室よりあかねです。

みなさんにお祈りいただき、手術は無事に終わりました。手術後には一時的にICUに入りましたが、そこにはハルッカぐるみが居てくれました。入院してからずっと、看護師さんたちが私と供に移動させてくれています。ぬいぐるみの癒しパワーはすごい!我が子ながら絶賛。

手術の内容ですが、がん部以外のところの組織が少し弱っていたので、そのせいで、予定よりも少し広範囲に腸を切除したようです。
縫合不全を起こすのを避けるため食事のスケジュールが予定より一日くらい遅れるみたいです。断食6日間に初の挑戦!
発熱も手術前日より続いているため、退院が数日長引きそうです。

でも、手術翌日より歩いていますし、腸が動いている合図もありました。順調だそうです!

なかなかコメントにお返事できませんが、読ませて頂いています。ありがとう!ゆっきーさん、おともだちに、頑張りましょう!!!とお伝え下さいね。
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by dog_god | 2009-12-16 18:56 | 健康

伴走者

昨日と今日は、割りと落ち着いて過ごしてます。
病院の中の林を歩いて、落ちた果物を拾ったり、写真を撮ったり、ただウォーキングしたり。
病室では、新技法による新作を縫ってます。

明日になると、手術の準備でかなり忙しいみたい。今日は午後から食事の内容がだいぶ変わり、、、
ぁあーお腹すいた!
しばらくは普通にご飯は食べられないし、手術後は、いくつかのチューブをつけて生きる事になるので、
身内のお見舞いもお断りしちゃいました。
それなのに、来るヤツが居るんです。アイツです。
midoriさん。
彼女とは、高校時代からの付き合いだしDOG★GODの雑貨も一緒にやっている。
特別な存在だから?
ではなくて、なんと、彼女のお父さんが私と同じ病院で、私の手術日の翌日に手術するのです!

私達は付き合いも古いし家族も顔見知りです。
特に父親どうしはよく顔を合わせてました。持病の治療の通院でよく会う「病院仲間」。二人は市立病院に通っています。私のがんがわかると、midoriさんのお父さんは、私の父を市立病院で待ち構えていて、「あかねちゃん、大丈夫だよ。midoriも大丈夫だったんだから」と励まし、治療の後に私をがんセンターに送っていく私の父を、見送ってくれたそうです。ご存知の方も多いと思いますがmidoriさんは乳がんを患い、1年でがん細胞を退治したがんの先輩です。
それから数時間。midoriさんから私に電話。
「今日、みーのお父さんに会って励まされたみたいだよ」
すると、
「うん。知ってる。で、その直後、うちのお父さんががん宣告された。」
!!!
たぶん、私とmidoriさんにしか通用しない反応と思いますが、私達は電話口でおもいっきり笑ってしまいました。
笑うしかないよ。

で、諸々の検査をそれぞれに進め、結局、病院も同じになり、手術日も一日違い。これは、私達の意志はまったく無しです。
まったく、どんだけ縁が深いんだよ〜ぅ。

そういうわけで、私へのお見舞いをお断りしたけど、「私はそこへ行かなきゃいけないんだから」とお断りを断られてしまいましたとさ。

midoriパパ、一緒に治りましょう!
ご心配下さっている皆さん、私のがんは手術する事により90%以上の生存率だそうですし、midoriさんのお父さんはたぶんもっと早期発見で、入院期間も3-4日らしいです。

私の日記も、偶然とか必然とかつながりとか満載で
自分でも、偶然と必然の境がわからなくなってきました。
インチキ臭いと思うかもしれませんが、こうなってくるとちょっと偶然という
一言では済まされないように思います。
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by dog_god | 2009-12-12 17:14 | 健康

明日 入院!

病院のスケジュールが混んでいるので、なかなか手術の予定も立てられず。。。
大腸とは別に卵巣の検査など受けながら手術のスケジュールが出るのを待っていたのですが、
今日、いきなり
「14日手術です。3日前、、、11日に入院しましょう。」
と言われてしまいました。

11日って明日ぢゃん!

うっわぁ、いそがし。
身の周りの支度したり、足りないもの買ったり、あちこち連絡したり、
病院に持っていく仕事を整理したり。。。

明日の午後には入院なのでそれまでに準備するとして。

ブログ書きも、大事!!


思いのほか、多くの方にコメント、メールなどいただき、
知人、友人、お客さま、それから、まったく存じ上げなかった方まで
ご心配と応援のお気持ちをいただいております。
ありがとうございます。
おひとりおひとりにメールにてお知らせさせていただく時間もなく、
そうすることによって、感謝の気持ちや、病状報告が簡単になってしまっては
いけないと思いますので、ここに書かせていただきます。
まるで、「人気者」かのような前置きで、ごめんなさい。


私はS状結腸ガンのステージ2~3だということです。
これは、手術によって根治が望めるレベルです。

いろんな方から、代替療法などのおすすめも頂き、私も根っからお薬、手術が嫌いなタイプで、
愛犬の病気の際にも手術を避け、食事療法やホメオパシー、音楽療法などで
腫瘍を消したという経験もあるので、一瞬、自分も手術しない選択も迷ったりしましたが、
先生のおっしゃるには、ガンには代替療法を含め、いろんな治療があるけれど、
私の場合、根治を望むのであれば手術が一番の方法だと思うという言葉が
なにより安心できたので、自分の直感を信じ、この先生にお願いしよう。と思いました。


先生は手術の経験も豊富で、上手にできる自信もあるそうですが、
なにより、私に決断させるのが上手でした。
個展を先にしようか、手術を先にしようかを迷っている時にも、
うまく、しかも数十秒で、先に手術するという方向に私を向かせてしまいました。
説得というのでもないし、無理にそうすすめるわけでもありません。

いつも私を安心する方へと導いてくださっているような気がします。

おかしいな、私ってこんなに従順な患者?っていう気分です^^;


卵巣の検査もしましたが、こちらは、3センチ大の卵巣のう腫だということ。
良性である可能性が高いし、8年前に逆の卵巣を摘出してあるので、
今回、もう片方も摘出するとなると、ホルモンバランスが崩れるということもあるので
こちらは温存。手術は内視鏡による大腸がんの手術だけとなります。


14日に手術して、順調にいけば20日に退院だそうです。
クリスマスは家で過ごせそうです。


昨日、気功を受けてきました。
気功の先生は、気功が終わると、私が、何も感想を言わないのに、
あちらからすべてが終わったように「よかったですね」とおっしゃいました。

ちょっと不思議な気分でしたが、本当に良い気分だったのでした。


気功をうけている最中に目の裏に、いろんな絵や光が浮かぶことがあるのですが、
昨日は、バチバチッという火花。
それから、すぐ目の前に大きな交差点があって、車は一台も走っていないのですが、
まっすぐ進む方向に、どこまでも青信号が。そして、交差点の右側も、どこまでも青信号。
左側もどこまでも青信号なのです。

とっても見通しがよく、安全な気分でした。

そういうこともあり、先生、両親、友達、お客様、皆様の支えがあって、すごくすごく安心しています。

それから。。。少し前に書いたホスピタルアートをしながらガンと闘いぬき卒業した一瀬晴美ちゃんの最期を
看たという晴美ちゃんのご親友の方にも、私を見つけていただき、励ましていただきました。
晴美ちゃんが支えてくれているんです。きっと、ひさゆきさんもとむ。さんも。
それから、私の愛するハルもルカも。

皆さん、本当にありがとうございます。
携帯から、何か書けそうなら、また書きます。どうせ、暇でしょうし。
もし、お見舞いを。。。なんて考えてくださっている方がいらしたら。。。
私は、痛がりさんで、笑いたがりやさんなので、誰かとしゃべっていると、
ケラケラいたた。。。ケラケラいたた。。。となってしまいます。
痛みが無くなる頃には退院だと思いますので、お見舞いにいかねば!などと思わず
皆さんの大切な毎日をお過ごしください。
先日も、「私も自分のことをがんばります」というメールをいただき、それがすごくうれしかった!
私もがんばりまーす!って思えました。


私は明日、ハルぐるみ、ルカぐるみを伴い入院します。
ハル~、ルカ~。ぬいぐるみになったから病院にもついて来れるんだね。
私は、私の道を、私のお供とともに行きます。
応援しててください。応援し合いましょう。
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by dog_god | 2009-12-10 20:53 | お知らせ