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谷底へ

谷底へ_e0113673_22373646.jpg楽しみにしていた山登り。

いろいろ調べてみると「ハイキングコース♪」という言葉が多く、

鼻歌歌いながら行けるイメージだったのですが、

運動不足&病み上がりのわたし達にとっては

鼻歌どころではなく、、、、頑張って頑張って、頂上にたどり着きました。

汗びっしょり。

山頂の様子や、登りきったときの達成感、周囲の景色とともにレポートするはずでした。

しかし!とんでもないことが起きてしまったのです。

「白砂と丸みを帯びた岩塔群は日向山の象徴になっている。雁ヶ原のザレ場は神宮川へ一気に落ちている。」~観光協会HPより

その迫力を体感しながら、デジカメに納めていたのですが、

杖とデジカメを持った左手から、何かの拍子にデジカメがするりと落ちてしまったのです。

スルッ、スルスルスルスルー。。。。

あ!あ!あ!といううちに、デジカメが谷底に。。。。。

とっさに杖をさしだして、デジカメの紐をひっかけようと、前に踏み出したのですが、

友達が後ろから「あかね!行っちゃだめ。。。」と青白い声。

白い谷底を覗き込むと私も顔面蒼白に。(たぶんそうなっていた)

デジカメは留まることなく、どこまでも下に落ちていきます。

あっちこっちにボディをぶつけながら、最期はキラッと光り、見えなくなってしまいました。

あああー。おおおー。

たくさんの思い出が入ったまま。。。


友達には申し訳なかったけど、帰り道、足は重~く、表情もくら~く。

デジカメを失った意味を二人でいろいろ考えます。

デジカメが落ちて行くのを見送って、私は執着していた過去を手放すことができたんだ!

ということに。(そう言い聞かせる。泣。)

再生するんだ、私。(と、言い聞かせる。)

帰ってきて家族に報告すると、「あかねじゃなくて、カメラで良かったよ」

そうだよ、カメラで良かった。。。(と、言い聞かせる。)

私を誘った友達は「あの山には何かいる」って言ってたけど、本当に居た。

そいつが、私の過去を飲み込んでしまった。

画像は携帯画像。(泣)

日向山HP
by dog_god | 2010-05-08 22:38 | 遊ぶ
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