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のろま

仕事が遅い。
と小さい頃から言われてきた私。
小学校にあがるときも、母が学校に居残って先生に
「この子は手が不自由なので仕事が遅いですけど、よろしくお願いします。
遅いけど時間をかければたいてい何でもできます」
ってこっそりお願いしてたっけ。

私は手が悪いから仕事が遅いんだって思い込んでいたけど、
足も遅いんだった。学校の帰り道は、途中で遊んでしまうため
普通20分のところを、1時間半くらいかかってしまってた。
遊ぶのがなくても、「帰る」ということに飽きてしまって、途中で足がとまり
休んだり、ぼ〜っとしてて結局遅くなってしまう。

マラソン大会は結局高校卒業までたいがいビリだった。
体育の授業が終わってもまだ走っていて、次の授業が始まってからひとりブルマー姿で
教室に戻った事も。決して遊んでたのではなく、歩かずにず〜っとマイペースで走っていた。私は自分に負けるのが嫌いという頑張り屋さんの一面もあるので、
先生達は、「どんなに苦しくても、遅くても、あかねは歩かない」と言って、
好きな時間にゴールさせてくれてた。
でも、きっとハタから見たら、歩いてるより遅かったんだろうな〜。

足が遅いだけじゃなくて、図画の授業ではさくらんぼを何百と描いて
「まだ終わっていない」と言い張り、みんなが帰ってしまった学校に残って
気の済むまでさくらんぼを描いていた思い出も。。。輪郭だけのさくらんぼを死ぬほどたくさん描いてしまったから、中身を全部塗りつぶさなければ終われなかったっていうこと。先生にしてみれば迷惑なお子さん!

『象の時間、ねずみの時間』とか言う本があったけれど、
迷わず、私は象。エレファント タイムス。
というか、学生時代を振り返ってみると、私は超マイペースだったんだな〜。
(今頃、気づくな〜!!by先生達&同級生達)
授業が何分かなんて気にしちゃいないで、好きならいつまでもやってるし、
飽きたら、ぼ〜っとやり過ごす。。。ヤなヤツ。

今も仕事が早いと言えないけど、
ちょっと気づいたのは、ミシンは私のペースを乱すから嫌いだけど、手縫いは
私のペースに合ってて夢中になれるから、結構早い。

自分の生きやすい場所を見つけるには、時間がかかるな。

『便利より不便の方がだいぶいい』(石川浩司)

私もそんな世の中に居たら、けっこう重宝がられるに違いない。
by dog_god | 2008-05-05 11:07 | こころ
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