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仲良く成長した

いま、祈りの犬を作っています。
ずっと縫っているけど、縫っている間、いろんなこと考えたり、思い出したりします。

ルカを送った日のこと、書いておきたくなりました。
冷たくなったルカと、一緒に一晩あたたかい布団に入ってすごしたあと、
私はひとりで静かにルカを送るつもりでした。

でも、駆けつけてくれたのが父と甥っこでした。

家族みんながルカのことをほんとに可愛いと思ってくれていましたが、甥っことルカの
関係は特別で、とても微笑ましいシーンが思い出されます。
私は親ばかであり、オバばか。甥っことルカが一緒に居ると幸せ倍増でした。
家族では私だけ東京暮らしなので、めったに甥っことルカが一緒に居ることはないのですが
それでも、あの二人は特別だった気がします。

ルカは8歳、甥っこは6歳。
お嫁さんが甥っこを身ごもっていたとき、ルカは青年でした。
誰にでも甘えていくルカでしたが、お腹の大きいお嫁さんが、大変そうに足を投げ出して
座ると、必ず山のようなお腹に登って、耳をお腹につけて安心した表情を見せていました。
誰よりも、赤ちゃんの誕生を楽しみに待っているようで、みんなで
ルカの表情に注目し、お嫁さんと私は顔を見合せて笑ったものでした。

子供の成長は早すぎて、あまり細かくは覚えていないのですが
甥っこが歩きはじめたころ、私とハルッカはアジリティーに夢中でした。
ときどき、競技会に応援にきてくれて
「あかねちゃーん!ばんばってーーー!!」とばぁばに抱っこされた甥っこが叫んでいるのが
とてもうれしかった。

ハルちゃんとも仲が悪いわけでないのですが、ルカとは特に気が合うらしく、
ルカも甥っこが大好きで、いつもしっぽをぶるんぶるんと振って甥っこについて歩いていました。
甥っこが感心なところは、まるで人間に接するようにルカとお話するところ。
子供って誰とでもお話する力があるのですね。
「るっちゃんは、どうして目がきれい?」
「るっちゃん、いって(甥っこは自分のことをこう言う)の保育園の写真みせてあげるか?」
「るっちゃん、いってゴハン食べるから見てて。」

あるとき、甥っこが大人たちの注目を集めたくて、変なクイズを出題しまくっていました。
大人はあんまり気がないので、てきと~な答えを言っては、あしらっていました。
子供はすぐに大人がずるいのを見抜きます。すると、
回答者全員がてきと~に答えた後、「ちょっと待って!るっちゃんに聞いてみる」
「るっちゃん、わかる?(ひそひそひそ)」
「はーい!!るっちゃんがせいか~い!!」
これには、コイツらめ、二人して可愛いな。と思いました。
甥っこは次々に出題し、次々に
「はーい!るっちゃんがせいか~い!」とやりました。
たまに帰省したルカも私も本当にリラックスしていたひとときでした。

荼毘の日の甥っこは、さぞ悲しむだろうと思いましたが、
一粒の涙も見せませんでした。
やっぱり一緒に住まなかったし、子供だもんな。。。と思いましたが、
そう思うのは大人のココロの狭さだなぁと感じる言動がいくつもありました。

その日のことは、また今度。
by dog_god | 2009-03-02 21:07 | こころ
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